今宵もいつもの場所にin。
ポクポクとはじめています。
子供のままでいたい(大人になりたくない)、
と
早く大人になりたい、
の二つがあるとすれば、
自分は早く大人になりたかった気がします。
もちろん思考的な意味合いでは、
小さい頃の感覚や発想はずっと持っていたいと思っています。
ただ、大人というものはずっと魅力的でした。
コーヒーが飲めたり、車を運転したり、お酒が飲めたり、タバコが吸えたりすることが、(もっといっぱいあるが)
とても自由であるように思えました。
今の自分には出来ないことが、なんでも出来るようになると思っていました。
今の自分に足りないものが、少しずつ埋まっていって、
人間完全体になると思っていました。
今でも思っています。
小さい頃よりは少し大きくなって、
コーヒーは好きで車は運転するし、
酒を飲みながらタバコは吸うし、
本当に自由な人は、自分を不自由の中に置くし、
出来ないことを出来るようにする人は、
自分への尽くしかたを知り、人への敬いを忘れないし、楽しみかたを知っています。
大人になったら、自分が思っていた大人とは違った、
という話もよくありますが、
そんなことはありません。
自分がそうなれないだけのように思います。
いつでもあの魅力的な大人たちは、魅力的な大人たちのままです。
自分を棚に上げて、そうなれていないことを、なれていないことのせいにしているようです。
ここまで生きてきても、まだ大人にはなれていないようです。
早く大人になりたい。
今は漠然とではなく、ひとつひとつに思いながら、
新しいことを探しています。
コーヒーを飲んでそんなことを思いながら、
今宵もいつもの場所でポクポクとやっています。
洞口隆志